「白い天使」

はてブ数 2003/12/27創作::

詩の解説

この詩は、非常に難産でした。市販曲を参考にしすぎて逆に捕らわれてしまい、インスピレーション先行ではなく穴埋め的な作詩になってしまいました。おかげで歌詞らしいのですが、他2編のような強烈なフレーズがありません。でも、テーマはありますし、個人的にはとても気に入ってます。

白い天使

雪が降るならこの気持ち そっと和んでいられるの
人差し指で 触れるガラスに 映る姿は寂しそう
寒空やがて追い立てて 別れのチャイムの春が来る
今日という日 今という時間(とき) 二度とこないと知っている

ずっと近くにいたいって そこまでわがまま言わないよ
この冬終わってしまわぬ前に 溶けない雪のかけらをここに

思い出並べて浸るなら このままそっと歩んでく
吐息が凍えてしまっても 白い天使は舞い降りない


雪の降らないこの冬に 見上げるあなたを雲に見る
足音群れが 横を過ぎ去り 急ぐ姿はどこ向かう?
あなたはやがて知るんだね 新たな出会いと温もりを
明日という日 次という時間(とき) 一人で歩くよ未知の旅

例え離れていたって いつでも会いにはいけるけど
行き交う日々の暮らしの中で 重なる時間(とき)のかけらはどこに

雪さえ降ってくれたなら あなたもきっと空を見る
すさむ北風止まってよ 白い天使が見つからない


もしも不安にしてたなら そっと支えてあげるんだ
寂しさなんかにじませないよ 白い天使は想いのかけら
雪さえ降ってくれたなら あなたもきっと空を見る
すさむ北風吹かないで 白い天使よ舞い降りて

「大切な一番」

はてブ数 2003/12/10創作::

詩の解説

「みずいろ空」とは違い、思いっきり少女趣味で書きました。市販曲の大半は恋心を唄ったものですが、それらの多くは、どこか芯に届かない薄っぺらさがあります。繊細でありながら一本芯のある詩をめざし頑張ってみましたが、繊細さや心理描写にやや不足があるようです。ちなみに、1段落目と3段落目(現4段落目)がお気に入り。

大切な一番

何も言わずに前だけ向いて 消える視界にいつもの姿
澄ましてまっすぐ無視しているのは 私の気持ちが真剣だから

小さな気持ち 知らせたりしない
あなたの気持ち 大切にするんだ

気づかいひとつに温もり感じ
泣きたくなる日もあるけれど
優しさなんかに甘えたくない
眼差しひとつで溶けたくなるけど
それは勝手な思い込みなの
一人で走って完結しない


そっと伝わる指先に温もり あなたの開けたドアノブ触れて
つながらない気持ちを忘れてたいのに つながり求める私の世界

小さな世界 私しかいない
大きな世界 どこにもないよね

いつかあなたが振り向くなんて
自分勝手な言い訳なんだね
誰も私を好きにはならない
この胸揺れる感情のカタチは
封じこめなきゃいけないものなの?
どこまでこうして止(とど)まるかな


いつか誰かが教えてくれた どこにも居ないよ理想の出逢い
傷ついてもいいって想えたときが 本当の出逢いの始まりなんだ

今はすぐには出来ないけれど
いつかはきっと大切なあなたに
なってほしいよ 私の一番